平成18年9月26日
◎懲罰特別委員長(土井田隆行)
ただいまから懲罰特別委員会における付託案件審査の結果について御報告申し上げます。
当委員会は、今期定例会2日目の9月7日に行われた三宅議員の個人質問に対し、吉村議員より、自分に対する侮辱に当たるとして、懲罰動議が提出されたことを受けて、9月20日の本会議で当委員会に付託された「三宅博議員に対する処分要求の件」を審査するため、9月22日に開会したものであります。
委員会では、まず、動議提出者である吉村議員より趣旨説明を受けた後、三宅議員からの弁明の申し入れを許可し、これを聴取いたしました。その後、当事者2人からの趣旨説明、弁明を踏まえ、本事案に対する質疑、意見交換を行いました。
審査では、吉村議員は、部落解放同盟西郡支部の副支部長であり、三宅議員の質問において、支部交渉に副支部長が出席していたという内容からも、支部交渉が元凶であるという発言は、吉村議員に対する誹謗中傷に当たると考えるといった意見や、三宅議員の発言には、言葉足らずの面はあるものの、著作物からの引用発言であり、侮辱には当たらないと考える。議会は、言論の府であり、議員の発言は最大限保障されるべきであり、懲罰をかけることには慎重を期すべきである。三宅議員と吉村議員との政治姿勢や、思想信条に差異があり、判断が難しい。全体的に三宅議員の発言内容は、個人を特定したものではないと思われるので、懲罰には当たらないと考える。懲罰動議が提出されたことに対して、我々議会人として、反省しなければならない。議員の発言は保障されるべきであり、本議案の結果次第で、今後、議場での質問が制約されることにならないのか懸念するなど、侮辱に当たるとする発言や、見解の相違とする発言及び議会全体の今後のあり方に関する意見などが出されました。
また、委員会終盤では、委員会の継続審査を求める動議が提出され、直ちに本動議を議題として起立採決を行った結果、動議は否決されました。
その後、三宅議員に対して処分を科すのか、科さないのかについて採決を行った結果、処分を科さないことを適当と認めることに決しました。
なお、採決に当たり、一部議員の退場があったことを申し添えておきます。
なお、今回の事案は、過日の本会議での発言が懲罰事案にまで発展したものでありまして、八尾市議会史上、極めて異例なことであり、その意味では、まことに遺憾のきわみと言わざるを得ません。もとより言論の府である議会には、発言・表現の自由が保障され、また侮辱を受けたと感ずる議員には、その発言議員に対し、処分を要求する法的権利を有しているところでありますが、だからといって懲罰事案にまで発展する事態は、良識ある議会人として、厳に慎んでいかなければなりません。
そういった意味では、今回、懲罰事件の当事者となったお二人はもとより、私たち議員それぞれが今回の事案を重く受けとめ、それぞれ良識の府として、その言動には詳細な注意を払い、今後、より一層議会の品位を重んじた、責任ある言動に努めることを我々議員一同再認識し、このような事案が再発しないことを切に願い、懲罰特別委員長報告といたします。
◎16番議員(吉村晴之)
懲罰特別委員会では、今回は、懲罰は科さないということを決定いただいたわけでございます。私はもとより、三宅議員個人、人を除名しようとか、そういった気持ちはさらさらございませんが、懲罰委員会にかけた以上、やはりこの問題については深く論議を進めていっていただいて、私が今後、二度と懲罰動議を発しなくても済むような議会運営を行うためにも、事の論理立て等を今回の事象が生じた問題点を深く認識していくためにも、継続をして、さまざま審議をしていただきたい。
まずは、報告書をいただいておりますけれども、八尾市議会事務局の関係、顧問弁護士に意見を問われたと、その弁護士の見解もさまざまな意見が分かれておるわけでございますけれども、やはりこの委員に入られた9人の、委員長を含めて9人の方々が、この弁護士の見解にやはり左右された質問が出たと思うんです。やはり弁護士には、事前に事務局から情報が渡されておったと思いますが、私はこの特別委員会を通じて、新たな事実が出てきた。そのことも含めて弁護士に再度、新たな事実が、こういうことが出てきたんだということを報告した上で、再度また懲罰委員会で委員の皆さん方が参考、あくまで参考として聞いていただいて、また自己決定、自己判断をしてもらったら、もっと深まるのではないかなと思っています。
例えば、もう既に土井田委員長から報告していただきましたけれども、部落解放同盟西郡支部の市交渉、八尾市との交渉が、今回、丸尾氏の事件、逮捕されたような八尾市もかかわっておる公共事業の問題に絡んで、不祥事が起きたことの、八尾市との行政交渉が諸悪の根源であると、元凶であるという表現、この部分についても、私も意見を述べましたけれども、私は現部落解放同盟西郡支部の副支部長であり、その八尾市との交渉には臨んでおるわけですよね。三宅議員は、この副支部長が交渉に臨んでおるということを明言しております。だからこれ、吉村の名前を言わずとも、副支部長ということは、吉村を指しておるわけです。
ましてや、安中支部と部落解放同盟西郡支部は、当然、大阪府連合会の兄弟支部ではございますけれども、八尾市との交渉は別々に行っております。そういった意味で、安中が傷害事件に巻き込むということも、まだその交渉によってこういう事件が発覚したという証明もございませんけれども、なおさら違う次元で交渉をやっておる解放同盟西郡支部の副支部長が、私が交渉にかかわっておるそのことを、諸悪の今回の一連の元凶と言われれば、私としては名誉毀損に当たるのではないかなと思うんです。
ただ、私は議会で起こったことでございますので、私は国の方の告訴については、今、控えたいと。これは議会内で今後も継続して、きちっと論議を深めていただきたいという思いで、告訴は今、考えておりませんが、時と場合によっては、そのことも辞さないというふうにまで思っております。
また、他市の状況、懲罰動議の状況等、全然報告もなされておりません。他市の議会では、かなりの懲罰が科せられるようなことが起きたというふうに私は認識しておるわけですけれども、そういったこともあわせて、やはり今後、どんなことが起きても、八尾市では懲罰を科さないという前例になるのかなと。まず、懲罰動議にかかるということ自体が、あってはならんことだというふうに私は思っておりますけれども、今回の事象については、常日ごろ、私はほとんど声を荒らげることもなく、議会の品位を保つように、自分に課しております。その私が今回、これだけ憤りを持って怒っておるんだということを、全議員の方々に御理解いただきたい。
余り長くなりましても、あれなんで、最後に、三宅議員の反日教育、これは日の丸・君が代を強制するところに、何が何でも卒業式で、入学式で、日の丸・国旗掲揚を直立不動で、皆やったら、皆、反日革命分子のごとく、表現がされる。しかし、これは東京都の裁判で敗訴したということにもありますように、もう皆さん御存じですよね。彼の判断基準はここにあったわけですけれども、これは裁判で決着、一応地方裁判所ですけれども、強制には当たらないという話で、今、話が進んでおるわけですから、このことの彼の論理立てについても、やはり皆さん、考えていただきたい。
これは、越智議員の特別委員会の意見にも、反日という三宅議員の発言については問題であるという発言を越智議員が言っておられます。やはりこのことについても、皆さんの認識を深めていただきたいと思うんです。
今回は、5名の署名賛同議員ができなかったために、部落解放同盟の私個人、吉村の誹謗中傷、名誉毀損ということだけにのみ、問題が縮小されてしまったわけですけれども、三宅議員は日教組批判も朝鮮総連批判も行いましたね。部落解放同盟は反天皇制をうたっておりますけれども、日教組は反天皇制などということはうたっておりませんよね。朝鮮総連にしても、特定失踪者の問題に絡めて、数百名の特定失踪者があたかも全員北朝鮮に拉致されたかのごとく、彼は発言を行いました。私自身は、この問題についても、さまざまな組織、また団体がございますが、しかし並べて平和運動なり、取り組む諸団体について、一議員といえども、発言の自由といえども、他組織の批判をこの議会で行うことについては、厳に慎まなければならない。
これがあえて、もう言いますが、商工会議所とか、婦人団体、女性団体に対して、もし誹謗中傷を行ったらどうでしょうかね。他市では、こういうことにおいて懲罰を科せられた例が多分あると思います。
今、現実、安中の丸尾氏の問題で、彼はまだ否認をしておるそうでございますけれども、この問題の状況において、刑が確定もされておらないのに、議会として、さまざまな決めつけを行うということについても、いろいろ問題が生じるようなことになるというふうに思っております。
だから、現段階でそういう状況にある中で、安中・西郡支部及び八尾市との交渉が悪の元凶であるなどということは、やはり私は行き過ぎた発言ではないかなと思います。発言は、特に議員の発言は自由であります。しかし、そこには大きな責任が伴うのではないかなというふうに私は思っておりますので、ぜひとも、今後ともこの懲罰委員会を継続いただいて、審議を深めていただくことを切にお願い申し上げまして、発言とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(林洋雄)
それでは、本件の懲罰特別委員会への再付託を求める動議を直ちに議題として採決いたします。
採決は、起立により行います。
本動議に賛成の方は起立願います。
〔賛成者起立〕
起立少数であります。
よって、本動議は否決されました。
※一部割愛して掲載
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